お知らせ|NEWS

木造家屋の建設工事

岡山県南部、雨が降り続いています。

今日は本のご紹介です。

 

 

母の友絵本48 こどものとも

『あたらしい うち』

加古里子 作 村田道紀 画 福音館書店 1960

 

あきこちゃんという名の女の子の

新しいおうちが建ちます。

 

子どものわくわくする気持ちの描写と、

大工さん達が建てる平屋の木造家屋の建設過程が展開してゆきます。

 

科学絵本で有名な加古里子作。

1959年に「ダムのおじさんたち」でデビューしたばかりでした。

 

裏表紙の「希望と狂気」というタイトルの作者の一文は、

先の戦争の空襲で街が破壊された記憶を持つ大人から次世代の子ども達へ、

様々な建設工事を平明な視点で伝えていきたいという、

平和の願いをこめた熱いメッセージになっています。

 

翻って21世紀、私たちが生きている現代の建設のことや、

この国の高度経済成長期に造られた様々な建造物の行方について、

思いを巡らせてみる一助となるような気がします。

 

最後に、数々のすぐれた子供向けの読み物を残された、

加古里子氏のご冥福をお祈りいたします。

(生没年:1926年3月31日〜2018年5月2日)

 

 

 

 

タイニーハウス・ムーブメント

緑はますます濃くなってゆき、

季節は着々と夏へと進んでいます。

 

今日はしとしとと雨も降り続いています。

 

今日は本のご紹介です。

 

 

『スモールハウス 3坪で手に入れるシンプルで自由な生き方』

高村友也 ちくま文庫 2018年

 

約10年程前にアメリカで起こった小さな家に住むという動きについて、

日本での実践者がまとめた書物が文庫版になりました。

 

その動向の特徴には、アンチ物質文明的で、環境にやさしい、という側面があります。

そして、写真を見ると小さいながらも本格的な造りをもった落ち着きのある『お家』です。

 

最初はアメリカらしく、トレーラーハウスからの展開でした。

何人かの実践者が紹介されて、著者の哲学的で真摯な思索とともに語られています。

 

何が(What)住まいには必要か?

誰(with whom)と住むための家なのか?

どのような(How)暮らし方を望んでいるのか……?

 

小さな家に照射されて、現代に生きる人々の抱えている問題が浮き彫りになってくるようです。

このムーブメント、気候、風土、文化の異なる日本においてどのような展開を見せるのでしょうか??

植物のお医者さん

暑くなったり、寒さが戻ってきたりで、

どうにも不安定な時候の毎日です。

 

だけど、山々は新しい緑に萌え、

風に吹かれて嬉しそうに見えます。

 

今日は本のご紹介です。

 

 

『木の声が聞こえますか 

 日本初の女性樹木医 塚本こなみ物語』

池田まき子 著 岩崎書店 2010年

 

日本全国の巨樹や古い樹木の診断や治療、移植を行う樹木医の

ひとりをとりあげて、その仕事をわかりやすく紹介した児童向けの読み物。

世の中にはこのような職業もあるのだと若い方への案内書となっています。

 

人を治療する医者と同じように、すべての古い大きな樹木の命を

救うことはできないそうです。彼女はその時の悲しみも多く経験して来られています。

 

また、樹木の治療でも移植でも、依頼者サイドのストーリーもあり、

樹木医以外にも多くの専門職の人々が実際に行動するため、

植物に関する知識はもちろんのこと、総監督のようなリーダーシップも必要とされ、

大変な仕事であることがわかります。

 

自分では根をはやしたその場所から動くことのできない木、

長い年月に渡ってそこに存在しているその植物と、

それに心を入れ込む人間たちのドラマは興味深いものです。

 

ちなみに塚本こなみ氏は、近年、倉敷の阿知の藤の治療に携わっておられます。

 

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