お知らせ|NEWS

住むこと、暮らすこと。

11月に入りました。

今日は立冬。

 

朝晩は冷え込みますが、日中の陽光は暖かく、

あたりを明るく照らしてくれます。

 

今日は本のご紹介です。

 

 

『父の縁側、私の書斎』

檀ふみ 新潮文庫 平成18年

 

作家・檀一雄が晩年に住んだ九州、能古島の家・月壺洞の話から始まり、

東京、石神井の自分の家のこと、父の仕事場の離れのこと、

自分自身の暮らしぶりや、山の家のことなどなど。

 

建て替えにまつわる、建築家とのやり取りや、

兄一家との二世帯住宅のエピソード、

また、自分が幼い頃の家の記憶や父との思い出、

家にまつわるモノ〜表札、本棚、間接照明、キッチン用品、絨毯などの話が、

ユーモラスな筆致で綴られていきます。

 

一般的には、知的な芸能人というイメージのある檀ふみの、

人間らしい深みのある側面がほのぼのと感じられる、

珠玉の一冊。

 

しかも最終章では、家族との思い出が詰まった家と庭が

道路建設のための立ち退き問題に直面するのです。

 

ささやかな人々の想いと、抗することのできない時代の流れに、

物悲しくしみじみとした読後感を覚えます。

 

今となってはクラシックな昭和の文士のイメージを持つ檀一雄の

作品も、一冊読んでみたくなってきました。

コメント
株式会社山下建具店 〒710-0142 岡山県倉敷市林130番地
086-485-0172
Copyright (C) Kabusikigaisha YamashitaTateguten. All Rights Reserved.