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森林から材木へ、製品へ

今日は二十四節気の清明。

大気に光が満ち満ちてくる時候です。

 

今日は本のご紹介です。

 

 

『日本の林業2 木を使う 木に親しむ』

 白石則彦 監修

 NPO法人 MORIMORIネットワーク 編

 岩崎書店 2008年

 

植林されて長い年月にわたり育てられ、木材として利用できるだけに成長した樹木が、

どのように切り倒されて運ばれて、製材され、製品となるのかがよくわかる本です。

 

伐採、集材、搬出、造材、

原木市場、製材工場、材木商。

 

私たちの身近にある木製品ひとつ、お家の柱一本にも、

そのふるさとの山からたどってきたルートに思いを馳せてみることが出来るでしょう。

 

地域材で家を建てる木材の地産地消のことや、

古材のリサイクルのお話、輸入材のことなども簡潔に取り上げられています。

 

後半では、スギ、ヒノキ、マツ、ケヤキなど代表的な日本の木材の紹介や、

加工のしやすさ、熱をつたえにくい、湿度調整作用、殺菌作用、音響効果といった木の性質、

それらを利用した木製品の数々、木の加工法などなど。

 

最後は木へんのつく漢字もたくさん挙げられます。

杉、檜、桜、柳、楠、桐、枝、梢、根、板、棹、杖、棚、机、梯、棟、椀、etc...

木と私たち日本人の生活の本当に密接な関係性についてあらためて考えさせられます。

 

 

 

住居という文化の出会いと混合

暖かくなり花が開いたかと思えば、寒の戻りで冷え込む。

春はいきつ戻りつです。

 

今日は本のご紹介です。

 

 

『日本VS西洋 建築のかたちが決まる理由 空間の謎を解く』

 吉田桂二 鳳山社 1998年

 

20世紀の終わりに出版された書物ですが、

主に西洋と日本の住居建築について、幅広い見分をもとに

縦横無尽に比較、論じている本です。

 

屋根に始まり、壁、柱、窓、床、玄関、収納、門塀、庭園など、

住居を構成する部分毎に、辛口で鋭い比較文化論が展開してゆきます。

 

例えば西洋建築は石や煉瓦を積み上げた組積造がベースになっていて壁自体が構造である。

それに対して日本の伝統的な木造建築は木の柱が構造なので、

開口部(扉、戸、窓)に対する感覚が全く異なるということなどなど。

 

気候や素材の違いもまた、住居の歴史にとっては大きな要素となります。

 

最後の三章「凝集」「積層」は、住宅論から都市論への端緒ともなっています。

 

普段何となくお世話になっている私達が住んでいるおうちの

空間の造りや成り立ちについて、地理的なもしくは歴史的な観点から

観察したり、捉えなおしたりしてみるのもまた一興かもしれません。

 

 

住居空間についての物語

春の低気圧の通過とともに、

とても強い風が吹き荒れました。

 

三月の初めの日。

季節は少しずつ移行しています。

 

今日は本のご紹介です。

 

 

『間取りと妄想』

大竹昭子 亜紀書房 2017年

 

空想と妄想との違いはどこにあるのでしょう?

 

懐かしい湿式コピーの青い色合いを思い出させる装丁、

ひとつの間取り図につきひとつの物語が付随している短編集です。

 

人人の感情の動きと家屋の間取りや空間の関係性のいくつかのヴァリエーションが

描写されています。

 

例えばテニスのラケットは人の腕の機能の延長であるように、

建物の空間は中に住む人の心の膨らみであるのかもしれません。

 

それだけにとどまらず、間取りというものは、

その家に住む人人の日々の行動を方向づける可能性をも含むものである、

という感想を私たちにもたらす物語集です。

 

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