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日本の木工道具の歴史

ひと雨ごとに秋が深まってゆく時候になりました。

曇り空のもと、風が冷たく感じられます。

 

今日は本のご紹介です。

 

 

『大工道具の歴史』

村松貞次郎 岩波書店 1973年

 

今を遡ること44年前に出版された書物です。

日本は高度経済成長期、次々と姿を消してゆく手仕事用の木工道具の

歴史が道具ごとに詳細にまとめられています。

 

第一章は、著者の大工道具に対する考え。

『大工道具の歴史をたどり、道具の持つ現代的な意味を考え、

そうして再評価と保存の気運の醸成に少しでも役に立ちたい』

 

第二章からは、ノコギリ、カンナ、オノ、チョウナ、ノミ、ツチ、キリ、

ブンマワシ、マガリカネ、ミズハカリ、スミツボ、トイシ、

道具それぞれの性質と、日本に鉄器が登場した弥生時代からの歴史が

記述されてゆきます。

 

最終章は、それら道具の過去の産地について。

主に道具鍛冶と呼ばれる三大産地〜堺、三木、三条を中心に、

天王寺、土佐、仁方、諏訪などでの道具生産の様子がつづられます。

鉄の産地と、製作者の技術の伝承、金物市場の関係性が歴史的に明らかにされます。

 

そして大正時代の東京で、木造和風建築技術の粋を集めたともいうべき

明治神宮造営を知っている古老たちの語りのあとで

本書は次のような一文で締めくくられるのです。

 

「そうしてわれわれの世代は、その大工道具の急転直下の滅亡の過程を

後世に語らねばならないのだろうか。」

 

 

 

台風が通り過ぎて、朝夕がめっきり涼しく過ごしやすくなってきました。

近年、程良い気候の時期が短いです。

 

今日は本のご紹介です。

 

            

 

『日本の風景 松』

ゆのきようこ 文 阿部伸二 絵

理論社 2005年

 

絵本です。

黒松と赤松の違いから始まり、松の木にまつわる

いろいろなことが絵と文章で綴られています。

 

伝統的な日本的な風景の一要素である松。

 

様々なものに利用されてきた松の樹脂、松やに。

 

その形の魅力をコンパクトに凝縮した松の盆栽。などなど。

 

日本人が知っておきたい知識が、優しい色彩の絵とともに

展開されている一冊です。

 

 

 

 

読みたかった……。

8月のはじめに、木の駅 勝山木材ふれあい会館に行く機会がありました。

そこの本棚でみつけた本。

 

時間が許せば、じっくりと読んでみたかったです。

 

 

『マツの瘤ー植物随想ー』

服部静夫 酣燈社

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