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スウェーデンの工作教育(木工)

毎日暑い日がつづきます。

熱中症対策、水分補給の必要な季節です。

台風が居座っているので、空には雲。夕方には時折雷も!

 

今日は本のご紹介です。

 

 

『木でつくろう 手でつくろう』

遠藤敏明 小峰書店 2012年

 

著者は、人がものをつくることの原点を学ぶために

1980年代のスウェーデンに留学しました。

 

この本にはその時の体験談や、木工と自然界との関係、様々な樹種の話、

スウェーデンの「スロイド」という工作教育の伝統の話などが、

若い読者たちに向けて丁寧に語られてゆきます。

 

現在、著者が暮らしている秋田県の白神山地のブナの木のことも書かれています。

 

日本とは異なる工作教育の在り方や、スウェーデンの人々の生活に密接に結びついているものづくりは、

人がものを作るという行為をまた異なる角度から照射してくれます。

 

「ものをつくるうえで必要な知識は、頭の中ではなくて、もっと全身で『知る』ことだ。

ものをつくる人たちが『わかった』とか『知っている』と語る時、

それは『できる』ということなのだ。」(128頁)

 

ジグザグボックス、紐を織るためのシンプルな織り具、織りひも、バターナイフの作り方も

載っています。この夏休みに、北欧風の木工作はいかがでしょうか?

 

 

鳥の家

夏休みも近づいてきました。

山や森に出かけて、小さな生き物たちと触れ合う機会も

増えてくる季節です。

 

今日は本のご紹介です。

 

 

『すばこ』

キム・ファン 文 イ・スンウォン 絵

ほるぷ出版 2016年

(第63回青少年読書感想文コンクール課題図書 小学校低学年の部)

 

鳥を愛し、自分の所有している広い森に実際に巣箱をかけて、

1899年には、巣箱の研究書を出版したドイツのベルレプシュ男爵のお話から

この本は始まります。

 

人間は自分たちの家だけではなく、他の動物のすみかも作ってやることが

できる生き物なのです。

 

巣箱を使うのは小鳥だけではないそうです。こうもり、モモンガ、ペンギンなどなど。

巣箱は木で作るとは限りません。金属、陶器、木の実を加工したものなどなど。

 

鮮やかな色彩、可愛い動物たち、楽しくてわかりやすい挿絵が展開して、

巣箱と私たちのまわりの自然のことが解き明かされていきます。

 

他の生き物の命をはぐくむ巣箱を作ったり設置したりすることで、

この地球上に、人間自身にとっても暮らしやすい環境ができるとよいですね。

ある「おうち」の歴史

毎日が猛暑日です。

とっても暑いです。

 

おうちの中にいて、太陽の光を遮ってくれる屋根があり、

クーラーや扇風機の恩恵を受けながら過ごせるのは、

たいそう幸せなことです。

 

今日は本のご紹介です。

 

 

『ちいさいおうち』

バージニア・リー・バートン 文・絵  石井桃子 訳

岩波書店 1954年第1刷発行 2016年第72刷発行

 

むかし、田舎の丘の上に小さい丈夫なおうちが建てられました。

おうちと四季の自然の美しさや農業風景、人々の活動が情緒豊かに描写されています。

 

しかし時が経つにつれて、おうちのまわりはどんどん都会化していくのです。

舗装された道、便利な乗り物、高層建築物、夜でも明るい照明と大気の汚れと騒音……。

おうちは住む人も手入れをする人もいなくなり、ビルの谷間でみすぼらしくなっていきます。

 

ところが、このおうちを建てた人の「まごのまごのそのまたまご」にあたる人が

街を歩いていたときに、このおうちを発見しました。

 

外観は劣化していましたが、構造がしっかりしていたおうちはジャッキで持ち上げられて、

引き家の手法で、もともと建てられていたところによく似た田舎に移築されました。

また人が住むことになり、手入れもしてもらえるようになります。

 

擬人化されたおうちが感じる思いが時々語られます。

人間で言えば何世代もの時間の流れに渡る物語です。

 

近現代の物質文明のまっただ中にいる私たち人間にとって、

時を超え空間を移動しても変わることのない大切な価値とはいったい何なのでしょうか?

ちいさいおうちの二つの窓に見つめられると、ふと、立ち止まって考えてみたくなります。

 

 

 

 

 

 

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