お知らせ|NEWS

木のスプーンなど

アジサイが色とりどりに咲く季節です。

梅雨入りの次の日から、ずっと降雨がありません(◎_◎;)

 

今日は本のご紹介です。

 

 

『手づくりする木のカトラリー

 自分好みの美しい形をさがす、けずる、つかう』

 西川栄明 誠文堂新光社 2017年増補改訂新版

 

木を削り、彫ってゆく作業によって、日常の食事のときに使用する道具を製作している

32人の現役作家の作品が、豊富な写真で紹介されています。

 

初心者向けに、スプーンやフォーク、バターナイフや箸や豆皿などの作り方を、

材料、道具、工程写真などとともに丁寧な解説つきで掲載。

 

それぞれの道具の多彩なフォルム、カトラリー製作に適している様々な樹種

(桜、くるみ、ヒノキなどなど)、そして美しい形を仕上げて

ゆくために必要な木工道具の紹介も充実しています。

 

食べるという人間にとって欠かせない行為に、優しい手触り、口あたりや舌触りのよい

手作りの木製のカトラリーが介在することは、山紫水明の日本に住んでいる者として

ちょっぴりほっとできる、ささやかな豊かさなのかもしれませんね。

 

 

 

 

木製家具デザインの巨匠

昨夜はこのあたりで地震がありました。

倉敷市は震度2。震源は四国山地のまんなかあたり。

 

大したことがなければよいのですが……。

 

今日は本のご紹介です。

 

 

『木のこころ 木匠回想記』

ジョージ・ナカシマ 著

神代雄一郎、佐藤由巳子 共訳

鹿島出版会 1983年

 

ナカシマは1905年生まれ。若年の頃はアメリカの大自然に親しみ、

アメリカと英国で建築学を修め、戦前の東京では前川国男らと共に

アントニン・レーモンド事務所の一員でした。

 

しかしながら第二次世界大戦中の米国で収容生活となり、家具の製作に入ります。

 

この書は、木の性質をとことん見極めて家具を作るという、

とても東洋的な彼の思想に溢れています。

 

アメリカを拠点としたからこそ、より一層その特質が際立つのでしょうか?

 

ナカシマの言葉より引用:

 

「木の仕事の中で根本的に配慮すべきことは、木そのものにあるし、

それを何のために使うかにある。」(p.163)

 

「通常作品の形は、その樹木が生息地で自然に育てられたのを引き継ぐような気持で、

発展的に作り出される。そうすると、その作られた作品は永遠に生き続けることができる。

つまり、もとの樹木はその新しい形の中で生き続けることができる。」(p.183)

 

ナカシマ自身による樹木や木材、景色や建物のスケッチが挿画として組み込まれていて、

その絵につけられた解説も味わい深いものがあります。

 

巻末の、展覧会の記録、関係書誌のリストも充実しています。(1983年までのものです)

 

 

田植えの季節。

水をはった田んぼからカエル達の合唱が聞こえて来ます。

 

今日は本のご紹介です。

 

 

絵本 〈気になる日本の木〉 シリーズ

『日本の材木 杉 すぎ』

ゆのきようこ 文  阿部伸二 絵  

理論社 2006年

 

杉田杉子さんが、4人の日本人のお客さんを連れて、杉(学名:クリプトメリア・ヤポニカ)

のガイドツアーをするという物語です。

 

その道中で、杉という樹木が日本でどのように生息しているか、

どのように使用されてきたかが平易に解き明かされていきます。

 

歴史的には、江戸時代、弥生時代。

地理的には、秋田杉、北山杉、屋久杉など。

 

柾目材、板目材の取り方の図や、

水を通しにくい板目の性質をうまく利用した杉の樽(たる)や桶(おけ)のお話もあります。

 

日本の風土に根付いた杉の木の利用に先人の知恵がしのばれる一冊です。

 

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